「あーあーやっと」
「さてこれから」
という台詞が、オペラ変身にある。
私はこの美佐子(妹役)の台詞を聴くと、いつも涙してしまう。
「やっと」と思う事と「これから」と思う事はほとんど同時だ。
全場面を立体化して、そして、また初めから検討していく。
終曲の「出発」について、演出の元さんのたまう。
「まだ生きる努力が蝕まれていなかったあの時代に出発できていたら」
というセンテンスについて、
「努力ができなかったんじゃないんだよな、蝕まれていなかったんだよな、ここが味噌だよな」
そこから、出発の歌詞をどんなふうにして書いたかについて、沢山の話を聞いた。
そういえば、終曲についてこんなにゆっくり話を聴く事はない。
(つまり、終曲はいつも最後にできるから…初日が迫っていて(笑))
私は、わけもわからず涙が溢れた。
誰にでもある努力すれば夢が叶うという気持ちが色々な形で蝕まれていく…。
負けてはダメだ。
やっと稽古が終わった後のビールを変身の事だけを考えて楽しく呑む日がきた。
あーあー、やっと!
そして、
さてこれから!
新しい変身を仕上げて行くぞ(*^_^*)
「変身」の演出家、愛する元さんの日課。
「うー、まずい!」と言って愛妻が作る健康野菜ジュースを呑む。
その横で萩家特製の生姜を食べる演出助手窓子さん!
その横で稽古場のそばの道端で売っているイチヂクを毎日食べる理恵!
その前で、理恵と同じく毎日イチヂクを(私は調理して)食べ、萩家の生姜の漬け汁(かなり酸っぱい甘酢)を飲み、元さんのお弁当の残りを平らげ、最後に元さんの野菜ジュースを頂く岡原真弓。
「うー!うまい!」
そう、私はかなりな野菜好きだし、どんなにしんどい時もパクパク食べて健康…なはずなのに…最近、お腹が張って痛い。
「また腸閉塞?」
ではいけないので、主治医の松原アーバンクリニックの梅田先生に診察の予約をとった。
電話で先生の声を聞くとまもなく…お腹の痛みが消えた…。
こういうのってなんでしょう?
そして病院に行って色々説明すると、優しくお腹を触って
「腸閉塞は起こしていませんね。恐らく自律神経からくる腸炎ですね。でも、何かあたるようなものは食べましたか?」
「生物は結構食べてますが…。」
「貝類は?」
「いや、それは最近食べてないです。けどー、もしかして、腐った野菜とかはヤバいですかね?」
「ええっ?腐った野菜を食べるんですか?」
「いや…腐りきってるわけではなく、少し、腐りかけてる…というか…。」
「まあ、炒めて食べたほうがいいかもね(*^_^*)」
こんな風に梅田先生と喋っていると、それだけで心がほぐれる。
この先生は本当に素晴らしい先生だ。私の友達の病気の相談をしても親切に答えてくださる。
挙げ句の果てに、海外ツアーの寄付までしてくださった。
なんて、厚かましい私…(*^_^*
ビバリー日記の更新が途絶えていて申し訳ありませんでした。
この花火を機会に!ドーンと元気に更新いたします。
昨日は川崎と世田谷の花火で、夕方からドン…ドン…と不穏な響きが…。
自主稽古をしていたら、19時半頃から演出席のスタッフがいなくなって…突然、演出助手の窓子さんが
「ではちょっとだけ花火をみましょう!」
と、言って、休憩をくれた。
お茶場に行くと、帰っていたはずの演出の元さんが、
「おお!いい眺めだぞお!」
といってしばし花火を楽しんでいたのでした。
こんな演出と演出助手のおかげで、終始和やかなムードで変身の稽古を進めています。
元さんは、この作品の持つ憂鬱を跳ね返すパワーを私達に与えてくれている気がします。
カフカが描いた憂鬱は、現代にそのまま通じ、いや、今のなんとも言えない社会から与えられる苦しみとほとんどそのまま同じです。
今回、作品を初演から演じていた者と初演を見たこともない者とで作っているのが、今の所、大成功( i_i)\(^_^)
毎日、妹の歌に涙ぐんでいる演出助手に励まされ、さあ!今日も規則正しい稽古に行ってきまーす(*^_^*)
- ABOUT
オペラシアターこんにゃく座 岡原真弓の魂
- 最新コメント
[09/24 九州のファン]
[12/07 九州のファン]
[12/07 岡原本人]
[12/06 九州のファン]
[01/02 九州のファン]
- アーカイブ