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大魔女ビバリー様のお部屋
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さて、この写真は何でしょう?
わたくし、岡原のお見合い写真????


この衣装の作者は、座の役者、島田大翼(大ちゃん)
この男、歌は歌えるは衣装は作れるわ・・・というすごい人。

これは、ティアラ江東でのコンサートでの衣装。


私と大石さんはこの「よだかの星」には出なくて、ティアラでの公演の前半のコンサートにだけ出るという企画だった。



その前半の出演だけの為に、この大石さんのジャケットまで作ってしまった、大ちゃん・・・。

ちなみに、大ちゃんごめんなさい。(大ちゃんはまげもんの稽古のために、ティアラの公演には来られませんでした。)

これは、ゲネプロの時の写真で、大石さんはジャケットの下に着る真っ白のTシャツを忘れたので柄がはいっているし、コンサートでたくさん喋って、よだかは演出で大変バタバタしていたので、靴も真っ白が指定なのに、私靴の茶色をはいておられます。

本番はちゃんとしましたから、お許しをば・・・。

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この4月5月に、久々にキラリの指導に行ってきた。

3月に新作書き下ろしのオペラ「女たちの平和」を経たキラリ歌劇団。

4月には燃え尽き症候群が感じられたのに、今日、5月23日は大変元気に、パワーアップして歌っていた。

この歌劇団、三年前の始まりの頃は、一人で歌うなんてとんでもない!という人達の集まりだった。

ところが今回、新曲を紹介した次の回にはほとんど歌えるようにやってくる。
そして、突然、Kさんひとりで歌ってみて!と言うと、せっせと歌ってくれる。


石の上にも三年?!いやいや、大石の上にも…(笑)
(キラリの指導は大石さんがメインなのです。)


今回の私のワークショップのプログラムは光さんのソングにした。

みんながあまりしらないようなソングを紹介した。

「夫婦」とか「やさしかったひとに」をやると…。

私より人生経験のあるみなさんは語る語る(=゜ω゜)ノ

60代のマダムは語った。

「実はー、私も、昔の彼氏からの手紙を押し入れにかくしてるのよー、私がもし旦那より先に死んでしまったらどうしょうか考えているのよー、いつ燃やそうかしらねー?ウフフ」


すげえー!
ほんまにそんなことあるんやー!

そして別のマダムが言った。
ワークが終わってからの飲み会で、私が今悩んでいることを喋ったら、
「そんな悩み、誰にでも経験できるもんじゃないよ!その悩みを楽しみなさい!そしてうちに来て一緒にエラ(ジャズシンガー)をききましょうよ!」

この人は私の声がエラに似ていてすごく好きだと言ってくれる。
光栄だ。

キラリに行くと、本当に沢山の人生を垣間見ることができて、自分がまだまだ若僧だと思わせてもらえる。ハハハ。

「岡ちゃん!頑張らずに頑張って」

この言葉をもらい、明日に進める私です。



コンサートが終わり、新体制会議週間が終わり、三班に別れて春の旅公演の稽古がはじまった。私は、注文の多い料理店組。
その稽古の隙間にパスポートの切り替えに行ってきた。






初めてパスポートを作ったのは大阪にいる頃。
大学の歌の先生にくっついてドイツに遊びに行った時だった。それっきりの海外。

座に入って、フランスのアビニヨンの演劇フェスティバルに行くことになった時にはパスポートの期限は切れていた。

セロ弾きのゴーシュで行くことになり、キャスティングに選ばれた・・・のに・・・海外公演をすることに、あまり賛成ではなかった。

海外公演・・・日本語を大切にするこんにゃく座にとってどういう必要があるのかわからなかった。

そもそも、私は、旅行ということにほとんど興味がなかった。

座で旅に行っても、ほとんど観光はせず、いい飲み屋を探すのに命をかけている。

しかし!そんな話ではなかった。
結果から言うと、海外公演をしたことは本当に素晴らしいことだった。
座にとって、大変な意義あることだった。
言葉がわからないお客様に何で通じるのか?
光さんの音楽は通じた。物語を伝えた。
そして、役者として、こちらがどういう事を伝えたいのか、しかっりしていれば必ず気持ちは通じる。
初日のスタンディングオベレーションにはこっちが感動した。


これが1999年。
こんにゃく座海外公演のはじまりだった。

ちなみに、その時のゴーシュのメンバーのほとんどは、その渡航前にはパスポートを持っていなかった。(大石さんがハワイに行ったことはあるけど・・・とか言ってたぐらいだったなあ。)

それ以来、何回も海外公演が組まれるようになり、その度に行くか行かないか揉めて、行ったあとは必ず行ったことの成果が出ている。

今回のオペラ「変身」海外ツアーもそうだ。

最後の最後まで揉めて、それでも、行こう!という事になった。

光さんの代表作である「変身」を東欧で公演できる喜びと不安は並みではない。

でも、お金が足りない・・・。

コンサートで「寄付、カンパのおねがい」の文章を挟んだところ、すぐに答えてくださった方々がいた。
涙がでる。本当にありがとうございます。

わたしたちには、こんなに応援してくださる方がいるんだ・・・ということが、どんな苦しい事も乗り越えられる栄養ドリンクだ!!!

その時作ったパスポートが、この4月で期限切れだった。
よくよく見直すと、まあ、本当に何回もタイに行っている。
私は下見に行ったりもしたから、みんなが1回の所を3回も行ったりしたのだった。

そして、そのパスポ−トの写真ってなんだか山姥のような写真だ。

そうだ!今回はネズミの涙のお陰で痩せている。今なら素敵な写真に!!!

手続きをして帰る時に気が着いた。

あら?
写真・・・その場で撮らなかった・・・ん?
きゃああああああああ!
免許と違って、その場で写すのではなく、持って行った写真が印刷されるのだ!!

持っていったのは、ぎりぎり半年前に撮った、物凄いぶっさいくな写真で、それは、書類に貼るだけの写真だと思いこんでしまっていた。

いや〜〜〜〜ん!

これから10年、この写真だあ。

だめだこりゃ。






今回の「百花連唱歌います」という、ソングコンサート、全45曲、ボリュームたっぷりで聴いていただいた。
お見送りにロビーに出た時のみなさんは、すごく、よかったと声をかけてくださった。
なかでも、高校の同窓会で知り合った先輩が、はじめてこんにゃく座を観にきたのに
「予想を越える素晴らしい舞台」
と言ってくださり、感激だ。

ソングって・・・本当にその人となりを現してしまう。

ひとりひとりが裸になって歌ったようなものだ。

そのひとりひとりが固まってソングの合唱をする。
それぞれの想いを合わせながら、それぞれの想いを主張する。
リーダーは大石さんだが、決して断定はしない。
その分、不安だが、その分、自由だ。
まさにロルカの新しい歌だ。

座はひとりひとりの歌はつたないけれど、それが重なると大きな力になる。


その事を証明したコンサートだったと私は思う。


そして今回の最大の喜びは、光さんの伴奏でこれだけのソングを座員全員で歌えた事だ。

私は入ったばかりの頃、「ねがい」を歌えるようになることが願いだった。

40歳の自分のコンサートの時に「ねがい」を人前ではじめて歌った。

今回のコンサートの最後に光さんの伴奏で「ねがい」を合唱した。
タイトルをさとみが言った時点で泣きそうになった。
ピアノの間奏で光さんがアドリブをして盛り上げる。
光さんを見ないで自分の想いにはいると号泣しそうになるので、光さんを見る。
再現部にもどり、またお客様をみて歌いだしたその時、知ったお顔がみえて・・・。ああ、やっぱりダメだった。
舞台上で泣いてしまった。ごめんなさい。

人生は辛い苦しい事がたくさんある。
だけど、私にはこうやって歌える場所がある。仲間がいる。
こんにゃく座で生きていかなければ・・・。

座は今、どんどん先へ進もうと増々ギアをあげている。

その為に見失ってしまう事もある。

だけど、このたくさんの歌に出会えた事は見失わない。

私はこんにゃく座で歌い続ける。

 
ちょっとセンチメンタルになって恥ずかしくなってきたので、楽屋うらの面白い写真を。


色々なソングに合わせて衣装を変えたので、急ぎの人は舞台の真裏の廊下が楽屋に。


なぜか、たまたま、早替えばかりしなくちゃならなくなった人の衣装のセッティング。



結果がこれです。「ぎょうざの夢」に変身中。




座・制作。
私がはいった頃は制作はいなかった。
やっぱり、歌役者たちより酔っぱらってない?かな??


出演、演出をした大石氏。
今頃、倒れてるんじゃないかなあ?
いえいえ、きっと、どこかで、誰かに歌を教えています。


萩代表は語った。
「ゲストなしで、この人数での合唱ができた事に感動します。」


いつもそうだけれど、全国からたくさんのお客様に来ていただいた。


制作のななこになにやらコソコソ話・・・この人は・・・わあ!うちのおかんや。



今回は劇場にはいったその日が本番だったから、スタッフの方々には本当に大変な思いをしていただいた。
それでも、にっこり呑んでくれている、舞台監督のくすちゃん、照明の関根さんたち。


三人の「ひかる」
林光さん、宮瀬晃(ひかると読む)、美佐子の息子のひかる。

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オペラシアターこんにゃく座 岡原真弓の魂
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