昨日稽古場が終了して、今日から劇場です。
最後の片付けが終って、演出部、衣装部の面々を記念撮影。
なにやら、みんなでお揃いのTシャツを着ているではありませんか!!!
この謎は劇場に来ていただいたらわかります。
今回は、本当に演出部と衣装部が仲良く協力してくれて素晴らしかった。
よくよく考えると、そうです!
舞台美術と衣装のプランナーが同じ方なのです。
それで協力体制もうまく行ったのかしら・・・???
いやいや、猫のお客様の公演で恋し合ったネズミのお兄ちゃんが演出部チーフ、猫の王女が衣装部チーフだったから・・・???
こんにゃく座は役者だけでなく裏方も必死にやります。
本公演での裏方は、長い稽古期間、本当に大変だけど、気持ちよくやってくれると出演者達も気持ちよく、舞台がよくなるってもんです。
もちろん、これには外部のプロのスタッフの方々の協力があっての成功です。
舞台監督の大垣さんは寡黙に、助手のさおりんごさんは内助の功、プランナー乗峯さんは自ら衣装に絵を書きにきてくださったり、その助手なるみちゃんは自分の日傘を提出してくれたり、(この女性、どこかで観たことがあると思っていたら、ネズミの涙の時に別ルートで手伝いに来ていてくれてた)鼻職人の方がいたり・・・と、今回もたくさんの方々にお世話になっています。
そして、劇場に入ったら、照明のスタッフの皆様が大活躍。
今回はおなじみの「あかり組」で、プランナーとしては初めておつきあいする服部基さん。おなじみの成瀬なにがし氏の兄貴分で、知的で色っぽい親分。
スタッフでくる方々は、魔法の笛以来の再会である桐山隊長やら、去年福島で毎呑んだおっきーやら、新人のかおりちゃんは、なんと、11年前こんにゃく座の学校公演をみているという女性だったり・・・。
さてさて、どんな舞台にできますやら。
今回、世の中のどこにもないようなオペラが仕上がりつつあります。
お見逃し無く!!!
この人のファンの方々はショックな髪型かも・・・。
この人とは、この人。
この人のファンの方々は喜ぶかも。
おまけの写真は、わたくしが毎晩逢い引きしている豪徳寺の三毛子。
たまに、先客がいたりする人気者。
今回の稽古場は大変集中していて、ご褒美に予定外のお休みが二回もあった。
まあ、予定のお休みが少なすぎるとも言えてるのだが・・・。(笑)
大体、本公演の稽古は1ヶ月強。そのうち予定されるのは、なんと2回!
鄭なにがし演出の場合は、1日も休みがない時もあった。ひょええ!
まあ、とにかく、今回は予定外のお休みを身体のメンテと頭のメンテに使って、大変元気である。
8月14日のお休みの日、われらがピアニスト榊原紀保子ちゃんの亡くなったお父様を偲ぶコンサートに行けた。
お父様は指揮者であり、作曲家であった。
たくさんの仲間が集まって、みなとみらいホールでの凄いコンサートだった。
お父様はお会いしたことがなかったのだが、その人柄が彷彿できるとても素敵なコンサートだった。
だから、紀保子ちゃんは、あんなにいい人柄なんだなあ・・・なんて思ってしまった。
なんだか、コンサートで興奮してしまったのか、どうしても新藤監督の最後の映画と言われている「一枚のハガキ」を観に行きたくなって、コンサートにきていた座員を誘った。
本当はそのまま横浜で観ようと思ったのだが、時間的に合わず、新宿までくりだして観てしまった。
とても珍しいメンバー構成で観に行った。
普段なら一緒に遊びに行かないメンバーだった(笑)のに、紀保子コンサートでなんとなく盛り上がってしまったのかもかも。
そして、お目当ての映画も素晴らしかった!!!
新藤兼人さんの、死ぬまでにこれだけは言っておきたいという叫びだった。
「バカヤロー!戦争がいかに人々に酷い事をしたか!」
こう叫んでいたようだった。
実際に役者にも凄く叫ばせていた。
鄭先生もびっくりなくらい(笑)
演出的にもぶっ飛んでいるし、本当にエネルギーでいっぱいだった。
そして、何と言っても音楽の光さんと新藤さんとの相性。
最後に一面の麦畑に流れるオーボエの音色を聞いて、涙が溢れた。
まるで、新藤さんと光さんが穏やかに喋っているようだった。
映画館を出て、みんなで
「オーボエの音が流れると伊藤さんの音に聴こえちゃうよねえ!」
と、笑っていたら、後日、本当に座がいつもお世話になっている伊藤さんが録音していた事がわかりびっくり!
そして、今回のゴーゴリのバイオリンの百子さんも録音に入っていたらしい。
新藤兼人の遺言だな。
観てよかった。
私達もお客様に
「観てよかった」
と言わせなきゃね!!!
稽古場を見学にきた制作が、素晴らしい井戸端会議である。
と、おっしゃった。
そう、今回の加藤演出は、20人のメンバーをリラックスさせ色々意見を言わせて、活気ある稽古場にしてくださっている。
この写真も加藤さんが装置の上に座って
「お前らよくこれに乗って動いてるなあ。俺だったら目が回るよ。」
あのお〜・・・いえいえ、あなたがお決めになったプランですがあ・・・(笑)
そして、加藤さんは
「そこの部分、自分たちでミュージシャンと合わせて研究しろ!」
楽器と台詞の入れ方を窓子演出助手と一緒に研究中な女子部。
そんな中、莫大な量の歌と台詞を常に猛烈な勢いで暗譜して、ひとりぶつぶつ言っている主人公八等官役の大石氏。
今回の大石さん、吾輩のくしゃみ先生以来のはまり役な気がする。
鼻を無くしたといって、むやみやたらに、色々な所に尋ねて、イライラして、ずっこけて・・・。
大変、チャーミングだ。
そんな音楽を支えてくださる、ピアノのミューズ真理子と、サックスのはやすういだあさん。
このお二人、師弟関係、あるいは、麻雀仲間らしい。こんにゃく座では初めての共演!ミューズのさりげないひっぱりに、ぴったりついて初合わせの時からバッチリ息が合っている。
今回の稽古場、凄く疲れるのに、凄く楽しく、笑いが絶えず、全員が忙しい。
全ての場面をコロスで作っているからかしら?
みんなで作るというのは、変身の時と似ているのだが、変身は家族の悩みやザムザの気持ちが全体をおおっていて、プラハの曇った感じだった。
今回の作品は奇妙奇天烈な事を悩まない。
普通、鼻が無くなったら悩むだろう!ってな所を、八等官なにがし君は必死に探しに行く。それも結構トンチンカンに。
今の日本だって奇妙奇天烈だ。それをぶっ飛ばす!ってな気分になる。
すっっごおおおおく、面白い!
しかし、今はまだ自分たちが面白いだけだから、なんとか、お客様にこの面白さが伝わるべく日々盛り上がる!
おまけ写真として、この前稽古場に遊びにきてくれたピアニストのあやっぺちゃん。スイカ?ってくらい大きなお腹になっていた。
鼻の本番中が予定日らしい。元気に産まれてきますように、わたくしがチュウしておきました。
(みんなは食べてると言っていたが。ははは。)
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オペラシアターこんにゃく座 岡原真弓の魂
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