今回の稽古場は大変集中していて、ご褒美に予定外のお休みが二回もあった。
まあ、予定のお休みが少なすぎるとも言えてるのだが・・・。(笑)
大体、本公演の稽古は1ヶ月強。そのうち予定されるのは、なんと2回!
鄭なにがし演出の場合は、1日も休みがない時もあった。ひょええ!
まあ、とにかく、今回は予定外のお休みを身体のメンテと頭のメンテに使って、大変元気である。
8月14日のお休みの日、われらがピアニスト榊原紀保子ちゃんの亡くなったお父様を偲ぶコンサートに行けた。
お父様は指揮者であり、作曲家であった。
たくさんの仲間が集まって、みなとみらいホールでの凄いコンサートだった。
お父様はお会いしたことがなかったのだが、その人柄が彷彿できるとても素敵なコンサートだった。
だから、紀保子ちゃんは、あんなにいい人柄なんだなあ・・・なんて思ってしまった。
なんだか、コンサートで興奮してしまったのか、どうしても新藤監督の最後の映画と言われている「一枚のハガキ」を観に行きたくなって、コンサートにきていた座員を誘った。
本当はそのまま横浜で観ようと思ったのだが、時間的に合わず、新宿までくりだして観てしまった。
とても珍しいメンバー構成で観に行った。
普段なら一緒に遊びに行かないメンバーだった(笑)のに、紀保子コンサートでなんとなく盛り上がってしまったのかもかも。
そして、お目当ての映画も素晴らしかった!!!
新藤兼人さんの、死ぬまでにこれだけは言っておきたいという叫びだった。
「バカヤロー!戦争がいかに人々に酷い事をしたか!」
こう叫んでいたようだった。
実際に役者にも凄く叫ばせていた。
鄭先生もびっくりなくらい(笑)
演出的にもぶっ飛んでいるし、本当にエネルギーでいっぱいだった。
そして、何と言っても音楽の光さんと新藤さんとの相性。
最後に一面の麦畑に流れるオーボエの音色を聞いて、涙が溢れた。
まるで、新藤さんと光さんが穏やかに喋っているようだった。
映画館を出て、みんなで
「オーボエの音が流れると伊藤さんの音に聴こえちゃうよねえ!」
と、笑っていたら、後日、本当に座がいつもお世話になっている伊藤さんが録音していた事がわかりびっくり!
そして、今回のゴーゴリのバイオリンの百子さんも録音に入っていたらしい。
新藤兼人の遺言だな。
観てよかった。
私達もお客様に
「観てよかった」
と言わせなきゃね!!!
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